うたたね日記

フランスの旅 １７ おしまい

ビオマルシェから凍えながらホテルに帰ってきました。

この日は本当に寒かった！　だって現地の人、ダウン着てたもんね。
なのに、春服で乗り切ったわたし。
足元は素足にバレーシューズ。　アホでした。
寒さで体調は悪化する一方。　気持ちだけで頑張ってました。

早くあったまりたい、とマルシェで買ったカボチャスープをいただく。



・・・・うすい。めちゃんこ薄味やんけ。

見た目は濃厚なカボチャポタージュなのに、味はカボチャ風味のお湯。
コクなんてゼロ。これがオーガニックだ！というならば、
わたしは添加物たっぷりでも美味しい方がいいよ・・・。


気を取り直して、買ってきたパンをかじる。



・・・・かたい。水分ゼロ。

きっと焼き直したら美味しかったんだろうな。
スープに浸したところで、スープがマズイから意味がない。



どっと疲れたところで、ハイ、時間切れ～。

荷物を整理して、空港に向かう時間になりました。

バスの中で、唯一、ハズレじゃなかったチェリーをつまみつつ、
パリとの別れを惜しむ。
日曜のこの日は、昨日の混雑ぶりとはうってかわって静かでした。
お店もほとんど閉まってるし、日本じゃ考えられない静かな週末の景色。


私は、いつかまた来るからね～～～！とひたすら心の中で叫んでました。



空港に到着し、レペットで購入した靴の免税手続きをしようとしたところ、
私のウッカリ勘違いが発覚。　

手続きの時に係員に「書類」+「購入した現物」を見せなきゃいけないのに、
書類のみで手続きできると思っていた・・・。　時は既に遅し。
現物はしっかりスーツケースにしまい込み、もうカウンターで預けた後でした。

やたらと紙袋を持った人を見かけては、スーツケースに入れちゃえば
いいのに、荷物になるだけよね～と人の事を好き勝手に言ってた私。

ああ、おバカでした。　たぶん、免税手続きができていれば、
￥６０００くらい返ってきたんじゃないかな？
いい勉強代になりましたよ。　とほほ。

次回は絶対このことは忘れない！と心に誓い、
またまたドバイ経由、日本まで２０時間弱かけてのフライトが始まるのでした。

この教訓を忘れない内に来られるかしら・・・・。

胃もたれの日々

出産前に子連れで行けない所に行っておこうぜ～と、
母・姉と行ったパンケーキ屋。

イチゴ＆クリーム＆ブリュレがパンケーキにこれでもか！とのっている。
おいしそ～！

しかしながら、結果は惨敗。
出されたものは残さない、をモットーになんとか食べきったものの、
そのあと１日中胃もたれにうなされ、即バタンキュー。
昼も夜も何も食べられなかった・・・。
朝食抜きで挑んだけど、現在のわたしの消化能力を完全に超えたようです。



妊娠１０ヶ月に入り、子宮が胃をモーレツに圧迫しております！
わたしの調べた情報によると、そろそろ胎児が下がってきて、
胃の圧迫感がなくなり、食欲増進に注意！ってな感じだったのに～。
胃酸が上がりやすくなっているのか、常にノドの奥がニガイ。

とりあえず、産科で胃酸を抑える薬を処方してもらったけど、
効いてるんだかどうなんだか・・・。　あんまり改善しておりません。

ずっと体重増加にヒヤヒヤしていたけど、ここにきてまさかの体重減。
胃もたれが怖くて、食欲も減退気味です。
ちゃんと食べなきゃダメ！という周囲の声を尻目に、
ガリガリ君ソーダ味が唯一のわたしの救いになってます。

ガリガリ君ばっかりでごめんよ。お腹の子よ。
母ちゃん、ガリガリ君が美味しくてたまらんのよ・・・。

もう少しの我慢だと分かってはいるけど、ハアつらい。




なんか妊娠中って老人になった時に似てるのかな？と最近思う。

これまでと違って疲れやすくなり、身体のあらゆるところに痛みが発生。

外食時に食べたいもの、よりも食べられる量のもの、を優先に選ぶなんて、
まさに食が細くなった老人じゃん！
あれもこれも量が多いのよねえ、とか言いながら。　

しかもどれも劇的に症状が重いわけじゃないから、周りにも悟られず、
わたしってもっとできたはず！という過去の記憶に囚われ、
つい無理をしてしまい、余計にしんどくなる、という悪循環。


いやほんと、老人になんか妙な共感を覚えるようになりましたよ。
電車内で席も譲ってもらえるしねぇ。　ありがたや～。

フランスの旅 １６ ビオマルシェ

フランスの旅も最終日。

この日はお昼１２時には空港に向かわねばなりません。
かといって、午前中の時間を無駄に過ごすのはもったいない！

風邪ひきで、疲れ果てた体にムチうって、眠い目をひん剥きつつ、
ホテルの朝食もとらずに向かったところはラスパイユのビオマルシェ。

この日は日曜で通常のお店はほとんどがお休みなのですが、
このマルシェは日曜の朝のみ開催。　うってつけじゃないか～。

何度乗っても慣れないメトロ。
２人とも、スリをビンビンに警戒しまくり、気を抜く暇ナシ。
日本なら、目的地までちょっと寝て行こか・・・となるのに～。

Rennes駅で降り、地上にあがるとすぐ到着。

この雰囲気！オッサンのたたき売りのダミ声もなく静か。
ガヤガヤした日本の市場とは違いますな～。
眠気も吹っ飛び、テンションあがる！
野菜や魚などの生鮮品はもちろん、
ワインや、チーズ、サラミやハム、お惣菜各種、ハチミツなんかもあります。

パンやお菓子たちも！おいしそ～。　えへえへ。
ポテトのガレットや、スープなど、その場で食べられるものも。
私たちが日本人とみるや、「ジャガイモ～タマネギ～」と説明をしてくるお兄さん。　観光客慣れしてんな・・・。
さっそくガレット購入。
２枚くださいって言ったのに、通じてなかった。
見た目と違って、グンニャリしていて半生っぽかった。これ正解なん？
お味もジャガイモとタマネギそのまんま。


やっぱり屋外の市場。全体的にお値段お安め。
ハチミツもいろんな種類があって、小さい瓶で４€くらい。
商品の説明書きで日本語をみかけるお店もありましたよ。


ビオマルシェというだけあって、ビオ製品が勢ぞろい。
食料品以外にも、石鹸や化粧品、衣類まであって、見どころ満載。
中でもビオ石鹸のお店にワタシ、くぎづけ。

ハーブや、花、ミルク、ハチミツなど、た～くさんの種類があって、
しかもお安い！　１０センチ四方の石鹸で２€くらい。
レンガみたいな大きいやつで８€くらい。
しかもまとめ買いすればさらにお安く！
こんなの、日本だったらもったいぶって、１個￥１０００ぐらいするかもよ？と、とりつかれたようにまとめ買いしてやりました。　
（熱中しすぎて写真撮るのわすれた）


フレッシュなものに飢えていたので、チェリー購入。

さらにパンとカボチャのスープを購入。
おいしそ～。　ウヘヘ。


ほんとはこの場で朝食がわりにいろいろ食べ歩きしたかったけど、
そんなことしてる人はあまり見かけず。
しかもこの日は一段と寒かったので、ホテルに帰って食べることにしました。

おりこうさんにしているワンコ多し。　どの子もかわくてタマラン！


観光客向けの面もありながら、しっかり地元の客もいましたよ。
意外にも男の人がけっこう多かった。
大きいカゴを片手に買い物をしてる姿がみんなシブイのよね～。

不思議な感覚

ふとオマタから何か流れる感覚があり、おそるおそるパンツをおろしてみると・・・

真っ赤な血が！　
おまけになんか白い半透明の物体もごっそりついている。

きゃー！　と思った瞬間、お腹がズンスン痛くなってくる。
これが噂の陣痛というやつか。めちゃんこ痛いやんけ！
きっと、あの白い物体は、子宮のフタだったんだ！
フタがとれてもうたら、すぐに赤ちゃんが出てくるに違いない！


そっからなぜか自宅のベットに潜り込み、仰向けになる。
布団をかぶって、どんどんひどくなるお腹の痛みにパニックになりつつ、
どないしよ、どないしよ、う、産まれる・・・とますます布団をかぶる・・・




そこでふと目が覚めた。
・・・・夢だったのね～、と胸をなでおろす。
しかし、リアルな夢でした。　目が覚めてからも、胸がドキドキ。


一度寝たら朝まで熟睡するタイプだったのに、
ここ最近、夢をよく見るし（ほとんど出産がらみ）、
夜中に何度かフッと目が覚めるようになった。
そっから眠れなくなる訳ではなく、またフッと寝てしまうんですが～。


いよいよ出産まであと１ヶ月をきり、ちょっと緊張してんのかな？
それか、ますます大きくなったお腹のせいで、寝苦しくなってるのかも？


胸の下からボーンと大きくなっているお腹
　　　　　　　　　＋
いつの間にやら、巨乳になっている胸

なので、横からみると、まるで雪だるま。
胸が大きくなっても、セクシーさは皆無。とほほ。

しかし、この中にヒトが入ってるなんてね～。
どう考えても不思議で仕方がない！
最初はただの細胞だったのに。　ほんと生命の不思議。
さらに、来月には外に出ているのよね。　信じられん！

どんな顔してるんでしょうか？　どんな泣き声なんかな？
用意したぬいぐるみ、気に入ってくれるかしら～。


夫くん、２週間弱の出張中。長いよ～。
赤ちゃんの為に、なにやらお土産を買ってくれたらしい。
この包装、かわいすぎるやろー！
中身の期待が高まるであります！

フランスの旅 １５ Youpi & Voilà

紹介されたレストランまで、地図で示された道を歩くこと１０分弱。


相変わらず住宅街が続き、レストランがありそうな雰囲気はなかったけど、
界隈に溶け込みそうな佇まいの、落ち着いたお店が突如登場。


さっきのお店よりもやや大人な雰囲気。
いい感じ～。　
しかも賑わっている！　やや安心。


すぐに席に案内してもらえ、ホッと一息。
さて、どんなもんがあるのかしら～。
一番の不安は・・・そう、お値段。
事前情報が全くなかったから、高級店だったらどうしよう！

狭くない店内で忙しそうだけど、どうやらホールスタッフは一人。

こんなんでよく切り盛りできるよな～と思ってたら、
スタッフの説明をきくと、どうやらメニューはおまかせコース一種類のみ。
お値段、３８€なり。　　ま、そんなもんか。
目ん玉飛び出るほど高くなくてよかったよ。

アルコール苦手な私、ノンアルコールのメニューをたずねたけど、
ノンアルコールはないらしい。　それならアルコール控えめのものは？

・・・ないんだって。　　あるのはワインオンリー。　なんじゃい！



さて、気を取り直して、コーススタート。
横をみると、小さめのオープンキッチンがあり、シェフ２人が作業中～。
ルバーブの前菜

魚料理　白身の魚（スズキ？）であっさりあっさり。

肉料理　鴨のローストかな？
グンニャリしてて、ちと苦手だった。

デザート　中にアイスがあり、その上にシャーベット的なものが

パン　味は美味しいけど放置されているからか、かたくなっとる！
口ん中ケガするわ！！

料理の詳細はよくわからないまま食べたけど、
（黒板に書かれてたのは、フランス語で読めず）
全体的にあっさりで、とても現代的な味。
盛り付けもセンスよく、見た目にも美しい。

　
結果オーライでいい食事にありつけて、満足じゃ～！

この店でのワイン試飲会のポスターだそう。
欲しかったけど、もらえなかった～


私たちが最後の入店だったのか、コースを食べ終わる頃には
シェフたちも仕事が一段落。　
常連のお客と談笑したりしてリラックスムード。　

まじめにお仕事してた時とは違って、
カメラを向けるとおちゃらける２人。
日本人と分かると、片言の日本語を話してきたりして。
（特に左のシェフがお調子者！）

食後のコーヒーも飲み干し、気付けば１２時近く。
さて、帰ろうかい、とタクシーを呼んでもらう。

タクシー待ちの時間にもシェフがやってきて、
「もう帰るの？うちの店は、閉店だからってお客を追い出したりしないぜ？
見てみなよ～、食事が終わっても誰も帰ろうとしないだろ～？」
（私の想像の翻訳によります。大意は合ってると思う）

・・・たしかに！もう夜更けなのに、みんな帰る気配ナシ。
ただただワイン片手に話込んでます。
週末だからもあると思うけど、終電とか気にしないのかしら。

リヨンでも感じたことだけど、若者だけでなく、けっこう年輩の人も
遅くまでお店にいるのが意外。中には白髪のおばあさんも！


シェフはなんかの花？ハーブ？のリキュールまで「おごりだぜ！」と
夫くんにごちそうしてくれ、終始ご機嫌。　１人でしゃべりまくってる。
「ウチの夫に何のませんのよ？」と、うさんくさい目で見ていた私でしたが、
今思えば、ただのいい人だったんだね、きっと。　


少々アルコールも入り、とてもいい気分。
店内は心地よい雰囲気で名残惜しかったけど、お迎えのタクシー到着。
ホテルに向かう車窓越しに見た、パリの夜の風景はステキでした。

日本の繁華街みたいにガチャガチャした、エネルギッシュな感じとは
全く違う週末の夜の風景。勇気があれば、ちょっと歩いてみたかった～。



ハプニングはあったものの、記憶に残るパリの夜だった！




帰国してから、夫くんがワイン雑誌でこの時行ったお店の特集を発見。
「Youpi & Voilà」　　なんて読むんだろ？
最初に行きたかった「Le Verre Vole」のスタッフが独立して始めたそうです。